セル容器の製作

 効率よく電流を得るには、燃料の水素が電極全体に拡散するようにセル容器の形を工夫する必要がある。また、模型自動車の動力源として使うために出力を大きくするには、燃料電池セルを何層か連結しなければならない。このとき、水素が効率よく全部のセルに行き渡るようにセルの形と連結方法を工夫する必要がある。さらに、空気中の酸素を有効に利用すれば、酸素を導入しなくても反応が進む。
 以上の点から、水素を無駄なく導入して空気中の酸素を使って反応させ、さらに軽量化するために2連結のセルを考え、試みた。


B厚さ1mmのゴムマットを直径5.8cmの円に切り、その円の中心に直径3.5cmの円をあけた。
Cステンレスの金網を3.4cmの円に切り、導線を半田付けして下図のように組み立てた。
◎セル材料の加工

@卓上ボール盤を使って7×7×0.5cmのアクリル板の中心に十字の形に13個の穴をあけた。

A卓上ボール盤を使って7×7×1cmのアクリル板に横から水素が入る穴をあけ、ねじを切って継ぎ手ジョイントを付けた。中央の直径5cm深さ1mmの円状のくぼみは、金属加工会社に依頼した。
         燃料電池セル(2連結型)

A;正極側アクリル板(空気穴)、 A’;負極側アクリル板(横から水素導入)
B、B’、B¨;ゴムパッキング、 C、C’、C¨;ステンレス網(導線付き)
D、D’、D¨;触媒付き電極 、  E,E¨;硫酸をしみこませたろ紙 

完成した燃料電池セル

燃料電池セルの組み立て部品

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