09.3.10 全国一斉発売開始

「平和的生存権と生存権が繋がる日 イラク違憲判決から」

196頁 合同出版 1500円+税   毛利正道 著    

池田香代子さん 特別寄稿

                         本書に寄せて         

 

翻訳家・世界平和アピール七人委員会メンバー 池田 香代子

 

 弁護士として関わった訴訟で負けたからといって、ほかでやっている同じテーマの訴訟に、こんどは原告として「横入り」する弁護士さんなんて、そういないでしょう。

 その希有な例外が毛利正道さんです。この本は、長野在住の毛利弁護士が、名古屋の自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の裁判で原告として四たび法廷で陳述した内容を中心に、裁判にかんする講演録やフィンランド視察の記録で脇を固めて、毛利さんの平和にたいする熱い思いをまとめたものです。

 さまざまな知らないことがありました。なかでもはっとしたのは、憲法によって戦争を放棄したこの国の人びとは、人を殺すことに耐えられない、人が殺し殺される戦場を経験することにすら激しい拒絶反応を起こし、PTSDを引き起す、それがイラクに派遣された自衛官の異常に高い自殺率に表れている、とする論考です。論証は具体的な数字を踏まえ、精緻で、しかも自殺に追い込まれた自衛官たちへの悲痛な思いに満ちています。

  (池田さんの寄稿文はこの後も続きますが、本書にてお楽しみ下さい。)