八  剣  神  社
2004年  お  神  渡  り  拝  観  式
祭 神 八知矛神(ヤチホコノカミ)
譽田別命(ホンダワケノミコト)
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
鎮 座 諏訪市 小和田 田宿

お神渡り現象が現れます。 -10度以下の日が一週間程続き、北風が吹き荒れて

湖底の低温水と表層水が攪拌され、漁師の人たちが言う「湖(ウミ)が粘る」感じになり

深夜放射冷却による低温と無風状態になると、湖面は一気に全面結氷します。

そして、低温と無風状態が2〜3日続くと、湖面は轟音を発しながら氷に亀裂が走り、 盛り上がった氷が

重なり合って、さながらがノタウチ回った様に曲がりくねりながら両岸に達します。

その現象をお神渡りと言い、上社の建御名方命が下社の八坂刀賣命の

所へ通った道だと伝説されています。 

その状況を八剣神社では昔から拝観式と称する神事を行い

上社側の岸を「クダリマシ」 対岸の下社側を「アガリマシ」と呼び、その位置によって「豊凶を占い」

 又、暖かくて氷の張らない年は、アケノウミ として祭神に報告し、記録に留め 時の幕府に

報告してい た記録が残され、今でも詳細を気象庁に報告している。 

諏訪湖は昭和二十年頃までは毎年全面結氷しお神渡りも高さ一米位に達し、子供は乗り越える事など出来なかった。お神渡りが渡ると氷上は安全だとされ、湖周の学校では 上級生 が総出でスケートリンク作りが行われ、体操の時間として 全校生徒を時間割で先生が引率してスケートを学んだ。      午前中の湖上は歓声に包まれて大変な賑わいだった。 

三十年代に入ると、湖周の人口が増加し、その上 生活環境も変化し各家庭に風呂場が作られ、    流入水温の上昇・汚濁などに加えて気象も温暖化傾向が強まり、全面結氷が出来ずお神渡りも滅多に見られることが出来なくなった。 近年 下水道が普及し湖水も浄化されて来ているので、小規模ながらお神渡りが出来る可能性も考えられる。

社殿
午前七時 斎戒沐浴した宮司・神社総代が参列、氷上の安全を祈願する神事が執り行われる。
神 社 出 発  湖上には早くも見学の氏子が多数待機している。
今日の氷の厚さは約10センチ   総代は 注連縄を肩に掛けて。
氷上を行く宮司の専用下駄には滑り止め金具が、 総代の ゴム長靴は藁縄を巻く
寒さが続けば、毎日氷は厚くなりお神渡りの丈も高くなって行く。
神事の行われるあたりには報道陣を中心に多くのカメラマンや氏子が集まり、未だ薄い氷は大変危険。再三 分散を促すが聞き入れない。 足下には、っていてきた。アブナイ。アブナイ。総代さんが持っているのは、自分達救助用の竹竿。  とても対応出来ない。 モウ 仕方ないから  神事開始
四囲を祓う
お神渡りの 状況・方向等 詳細 打ち合わせ。  記録係は メモを執る
クダリマシ 諏訪市豊田  舟渡川付近 アガリマシ 下諏訪町 赤砂先下諏訪港付近 佐久のお神渡り アガリマシ

下諏訪町東高木付近 
お神渡りと交差する亀裂。
これが出来てお神渡り完成。

拝観式が終わって神社に戻り判定会議。平成十五年 今年は 凶作 と判定。 (当った)
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