モチキビを食べましょう キビ(黍) Common millet
イネ科、キビ属に分類される一年生草本
中央アジアなどが原産地で、ヨーロッパには石器時代に伝わり、18世紀にヨーロッパからの移民がアメリカに伝えた。日本においても古くから栽培されていたが、古代の記録にはないため、あわ、ひえ、稲よりも遅れて伝来したと考えられている。見た目どおり、“黄実”が語源でキビと呼ばれるようなったと言われるが、品種により白っぽいものや褐色のものもある。
栄養価としては、ビタミンB1、B6、亜鉛、ナイアシンが豊富であり、黄色い色素はポリフェノールで抗酸化性に優れている。
小粒な雑穀としてはコクや甘みが強く、冷めてからも、もちもちした食感が残る。
(日本雑穀協会HPより抜粋)
食品カロリー栄養素成分表/栄養価
黍(100g中) -きび-
熱量(カロリー)
356kcal
タンパク質
10.6g
ビタミンD
0μg
脂質
1.7g
ビタミンE
微量
炭水化物
73.1g
ビタミンK
0μg
βカロテン
0μg
亜鉛
2.7mg
レチノール
0μg
カリウム
170mg
ビタミンB1
0.15mg
カルシウム
9mg
ビタミンB2
0.05mg
鉄
2.1mg
ナイアシン
2mg
銅
0.38mg
パントテン酸
0.94mg
マグネシウム
84mg
ビタミンB6
0.2mg
マンガン
-
葉酸
13μg
リン
160mg
ビタミンB12
0μg
食物繊維
1.7g
ビタミンC
0mg
コレステロール
0mg
「由来と特徴」
●キビは、イネ科、キビ属に分類される一年生草本作物です。
●栽培キビは、穂の形態上の違いから、散穂型キビ、片穂型キビ、および密植型キビにわけられます。
●実の色の黄実(キミ)が、キビの語源になったと言われています。
●品種によって白、黄や褐色のものもあります。
●栽培キビの原産地は、中央〜東アジアの温帯地域と推定されています。
●日本へは、華北から朝鮮を経て伝わったと推定されています。
●続日本紀(715年)の五穀には、ヒエ、アワがでてきますが、キビは、200年後の倭名類聚抄に初めて登場します。
●すなわち、コメ、ムギ、アワ、ヒエよりも遅れて伝来したか、あるいは重要度が低かったようです。
(日本雑穀協会)
「栽培状況と利用法」
●明治時代こそ2〜3万haの栽培があったものの、その後作付面積は減少し続けました。
●現在にいたっては、栽培面積は全国でわずか250haです。
●主産地は、全国の生産量の約半分を占める沖縄県のほか、岩手県、長野県の3県です。
●日本では現在、伝統的なハレ食の餅や団子に加工するためキビ栽培が残っており、そのほとんどがモチ性品種です。
●ヨーロッパや中央アジア、西南アジアなどのユーラシア大陸中西部のキビのほとんどは、ウルチ性品種です。
(日本雑穀協会)
5月に播種し、育苗してから畑に定植します。
収穫は9月からです。
収穫は手作業で穂刈りし、乾燥させてから脱穀します。
収穫後、茎の部分は畑に返して有機物を循環させます。
還流式の精米機で調製し、外皮を取り除きます。
最も簡単で美味しく食べる方法は、お米と一緒に炊いて食べる方法です。
→炊き方レシピ
キビ入りの花豆おこわ
黍団子→黍団子レシピ
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