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シュンラン(春蘭) ラン科
明るい雑木林を好んで自生し、冬も枯れずに年を越す。花期は普通3月から4月だけれど、この森では少し遅く4月下旬に花をつけ花期も長い。淡い黄緑色の蝋細工のような花は、華やかさはないけれど、林の中に咲く姿はすがすがしい。ここのシュンランは残念ながら十数年前に移植したもの。環境があっているのか、すっかり定住してくれたようである。 |
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チゴユリ(稚児百合) ユリ科
ユリに似た白い花が、稚児のように小さく可愛らしいことからこの名がついた。普通は草丈15pから30pあるのだが、ここのは日当たりが悪いのか、せいぜい数センチしかない。年ごとに数が減っているようなのも気がかりだ。花期は5月。ひっそりとして目立たず、うっかりしていると花を見逃してしまう。山みちの脇に小さな群落を作っている。 |
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シロバナエンレイソウ(白花延齢草) ユリ科
小屋の前に群生している。
林の中で普通に見られるけれど、おおらかな立ち姿にホッとさせられる。高さ20から30p。大きな三枚の葉の真ん中に一つだけ白い花をつける。別名ミヤマエンレイソウ。花期は5月。褐色のエンレイソウは小屋の森では見られない。 |
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ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科
小屋の森の日当たりの良い所に群生し、5月に白い穂のような花をつける。四枚の葉は濃緑色で光沢がある。名は、白い花穂を静御前にたとえ、花穂が一本であることからついた。いかにも文学的な名前だけれど、この森でも普通に見られる。フタリシズカは葉に光沢がなく、花穂が二本なのですぐに見分けがつく。 |
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ナンバンハコベ(南蛮繁縷) ナデシコ科
これも小屋の森の個性派のひとり。小屋の前庭で、夏から秋にかけて咲く。1メートルほどツルを伸ばし、たくさんの花をつけるが、花はごらんのとおり、実を囲んでくねくねと白い花弁をつける。果実は熟すと黒くなる。"ナンバン"の名は、外国からわたって来た、と考えられたためについた。 |
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フデリンドウ(春竜胆) リンドウ科
春の明るい日差しが似合う野の花の代表格。小屋のすぐ脇で見つけた時は「よくぞ咲いてくれた」と大喜びしたものだが、この年限りで姿を消してしまった。日当たりが良くない場所だったので心配はしていたのだが-。花期は5月。閉じている花冠(かかん)が筆のようなので筆竜胆。是非とも小屋の森に復活してほしい花のひとつ。 |
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ルイヨウボタン(類葉牡丹) メギ科
葉が牡丹に似ているのでこの名があるけれど、黄緑色をした六弁の質素な花は、艶やかな園芸種の牡丹とは、似ても似つかない。草丈約50センチで、五月から六月に咲く。小屋の森ではごく普通に見られる。 |
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ワダソウ(和田草) ナデシコ科
小屋へ向かう山みちから数歩、雑木林へ踏み込んだところに、ヒメマイズルソウと共に群生している。茎の先に十字型についた葉の中央部に五弁の白い花がつく。諏訪湖をはさんで反対側の、和田峠にあったことから、この名がついたといわれる。花期は5月。 |
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キツリフネ(黄釣舟) ツリフネソウ科
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ツリフネソウ(釣舟草) ツリフネソウ科
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ヘクソカズラ/ヤイトバナ(屁糞蔓) アカネ科
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イチリンソウ(一輪草) キンポウゲ科
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プリケアナ スミレ科
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ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科
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