この里の産土神社の春の例祭が行われた。
氏子総代の皆さんが、御忌衣(おみごろも)に威儀を正して奉仕する、この地域の五穀豊穣と平安無事を祈る神事である。
招かれて拝殿に座り、間近で見守った。
神職の祝詞奏上に始まり、玉串奉てん、その前後に海山の幸やお神酒、鏡餅等を神前に供える献饌(けんせん)、神事のあとそれらを下げる撤饌(てっせん)。僅か30分ほどだけれど、先輩から後輩へ営々と伝えられてきた所作が粛々と続く―。
先人の心を受け継ぐ、里山の大切な伝承文化である。
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惜桜小屋日記
2007年3月4日(日)