芽吹きの始まった小屋の森が、早春の息吹につつまれている。 森で最初に花をつけるダンコウバイが黄金色に輝く横で、次の出番を待つアブラチャンが、黄緑色の花芽を膨らませている。 シカ道を頂上に向かう途中、じっと見つめ返すカモシカと出合った。今通り過ぎてきた沢筋でピューと鋭く警声を発しニホンジカが遠のいてゆく。林の向こうで囀るウグイスは、ホーホケキョと、もうノドはなめらかである。 生き物の気配で森が活気を取り戻す季節ー。
2012年4月17 日(火)
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惜桜小屋絵日記