かすかに紅をたたえ、一見シャクヤクかと思うほど、しっとりしたたたずまい。
しかし、紛うことなきイチリンソウである。
 この花本来の姿なのだろう、可憐だけれど魅惑される美しさがある。
 小屋の森ふもとの、山みちから数歩踏み込んだ木陰に、6株だけひっそり花をつけた。入山者の目につきにくい場所が幸いし、毎年楽しませてくれる。
 やはり野に置け・・・。

2011年5月17日(火)

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惜桜小屋絵日記