隣りの田んぼ土手に咲くフジバカマに、"旅する蝶"のアサギマダラが、優雅な姿を見せた。ここ数年この時期に決まって届く、秋の便りである。
つゆ前にはもう、暖かな南から旅をし、北上してきたアサギマダラが見られるけれど、今ごろのは荒地にいくらもあるイケマを食草に、この辺りで羽化したものが混ざっているという。傷ひとつない美しい翅に、旅疲れのカケラも見られないこの蝶も、きっと地元生まれに違いない。
2009年9月14日(月)
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惜桜小屋絵日記
あたりに甘い蜜の香りを漂わせるフジバカマにはたくさんの蝶や蜂、コガネムシの仲間が吸蜜にやってくる