小屋の森の下層木や草の葉が、つゆに濡れたようにテカテカ光っている。触れると粘りがあり、舐めると蜜のように甘い。
以前もそんなことが、数回あった気がする。
もしや、これがうわさに聞く甘露なるもの(?)。
「甘露」をインターネットで検索すると「古代中国の伝承で、天から降る甘い液体」「不老長寿の神の飲み物」などの説話や、現実的なところで「アブラムシやカイガラムシが分泌する甘い汁を食べる昆虫の排泄物」といった説明がある。また「ミズキやシラカバなどの甘い樹液が関係するのでは」という人もいるけれど、検証する術がない。
分かってみれば「なーんだ」ということになるのかも知れないが、小屋の森の甘い露については、目下その正体は"厚い雲"の中(?)。
関東甲信越が、平年より少し遅い"つゆ入り"である。