咲き始めたチョウジザクラ(左)とウグイスカグラ(※クリックで拡大)。ツツドリも渡ってきた小屋の森。

 朝八時過ぎ小屋の森についたとたん ヒー  ヒー  ヒー トラツグミが鳴き始めた。単調にして幽玄、しかし頭の芯までしみ入る鋭さを含んだ鳴き声は、とても正体が鳥とは思えない。
 かつて夕闇に聞く鳴き声が、得体の知れないイメージとなって、ヌエ(鵺)と呼ばれ気味悪がられた。
 数年前、ほとんど息遣いが聞こえるほど近くで、鳴きっぱなしだった時には、癒しの森に居ながらイライラが募り、耐え難く感じた覚えがある。
 ともあれ今日は少し離れた場所からだったので、とりあえず楽しむことができた。遠く聞く鳴き声は幽玄の響きがとても魅力である。
 
託卵鳥の第一陣
夏鳥のツツドリが渡ってきた。初夏はもうそこまで来ている。
 ポンポン ポンポンポンポン。
トラツグミと違い、のどかな旋律に癒される。
 他の鳥の巣に卵を産み込み、ちゃっかり子育てしてもらう託卵鳥(四種類)は、毎年ツツドリが一番早い。5月に入ればホトトギス、カッコウが次々やって来る。ジュウイチはこのところ小屋の森では聞いていない。

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惜桜小屋絵日記

2009年4月22日(水)