今年もなんとか柿の実が手に入ったので、100個ほどを干し柿にするため皮をむいた。専用のつるすヒモが営農センターにあると聞いていたが、あいにく品切れという。予約をして、とりあえず浅底の竹カゴに並べた。
  いつになく鮮やかなイタヤカエデの紅葉と、淡いオレンジの柿の実が、ピタリ呼吸をそろえ、里山の秋を奏でるがごとく輝いて見える。 時おり薄日差す、穏やかで暖かな立冬の一日。
  アキアカネが弱々しく羽根を震わせて、視界を横切った―。
  かくて信州の秋は深まる。

 

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惜桜小屋日記

2008年11月7日(金)