気まぐれな秋の空にほんろうされて頂上小屋一泊の御岳登山(3067m)をあきらめ、代りに北アルプス有明山(2268m)の日帰り登山を楽しんだ。
休日とあって、夜明けの中房温泉手前の駐車場には、たくさんの登山者がいたけれど、ほとんどが燕岳(2763m)を目指し、有明山は我々熟年3人組のほかは数組しかおらず、よく知られた割には人気があると言えないようだ。
安曇野からの姿から有明富士と呼ばれるが、修験の山らしく険しい岩場と急峻な登山道は、およそ三分の一にクサリやロープが備えられている。
あいにく快晴とはゆかなかったけれど、燕山頂に続く山稜や、安曇野の景色が、流れるガスの切れ間に、くっきり姿を現す自然界の巧みな演出と、変化とスリルに富んだ行程を、存分に楽しむことができた。
≪朝4時に諏訪を車で出発。中房温泉下の有明山荘駐車場で朝食。6時に登山開始。11時半頂上着。昼食を食べゆっくり休息。1時下山開始。すでにほかの登山者の姿はない。日没近い5時有明山荘着≫。
惜桜小屋日記
2008年9月14日(日)