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惜桜小屋日記
2008年6月12日(木)
クリンソウ(上下)
ウツボグサ(上下)
アヤメ
カンボク
「クリンソウがきれいに咲いてるよ」との情報をもらい、みのわ菜園の帰りは辰野町沢底から幹線道路をはずれ、林道を青山から南山に抜ける林間コースをたどることにした。
山道に咲く花々はもう夏の装いである。
深い緑のカンバスに描かれたカンボクの白い花が目にしみる。
道沿いの草原に群れ咲くアヤメは、しっとり心にしみ入る風情である。
草刈り衆の気配りで残されたウツボグサは、センチメントをくすぐる懐かしさがある。真上からじっくり覗いてみれば、その造詣の妙に感心させられる。
3年ほど前から地元の林野農協が、奥山の沢筋から少しずつ移植しているクリンソウは、数百株が見ごろを迎えている。今は知る人ぞ知る存在だけれど、遊歩道でも整備すればもう立派な花の名所、そしてこの朱のにごりない濃さは、まさに野にある証しである。