小屋の森の山道を歩いて、いつもそのあたりに差し掛かると、アカゲラ(キツツキ)夫婦がキョ
キョ キョ キョ キョ キョ と、さも大事が起こったように騒ぐので、おおよそ察しはついていたけれど、それは目と鼻の先にあった。
入口前デッキから見通せる林の中に、山桜の古木がある。地上2.5メートルほどのところに開いた穴が巣になっていて、最近は チチチチチチチチと、ヒナが餌をねだる鳴き声が小屋にいても聞こえてくる。親鳥が入口に止まったままクチバシだけ差し入れ餌をやっている様子から、もうヒナはだいぶ大きくなっているようだ。
毛虫など餌が豊富なこの季節、森の鳥は子育てに忙しい。
森の歌姫のキビタキ、オオルリ、クロツグミや、時折ドラミングを聞かせてくれるヤマドリは、どこにどんな家を構えているのだろう。
惜桜小屋日記
2008年6月1日(日)