近くの友人に実生から育てたというホタルブクロを何株かもらった。
むかしむかし山裾にあった原っぱには、ホタルブクロはむろんキキョウやオミナエシ、ユリ、フジバカマ、ナデシコ、アヤメ等々、今ではめっきり減った野草があたりまえに咲き競い、キリギリス、スズムシ等秋虫がごく普通に鳴いていた。
昭和30年代の燃料革命によって消えた、ふるさと原風景である。
そんな原っぱ目指して、小屋の森入口の一角で下層木を刈り払い、手当たり次第に山野草を植え始めばかり。もらったホタルブクロもさっそく仲間入りした。
先日までクマザサが生い茂っていた場所である。新旧植生が生き残りを掛けしのぎを削ることになるだろう。どんな原っぱが現れるか、数年後を楽しみにしている。