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惜桜小屋日記

2008年5月23日(金)


 そのササバギンラン(笹葉銀蘭)の群生地は、小屋の森の山道からほんの数メートル雑木林に足を踏み入れたところにあった。近くの林内で毎年1株か2株は目にしていたけれど、たかだか1坪ほどに40数株の群落は初めて見た。
 名前の由来は、5月から6月に咲く花が白く葉がササに似ているから。ランの仲間で花より葉が上に出ているところがギンランと異なる。
 間伐や林床の手入れが行き届いた林とか、山地に開いた林道沿いの土手などで結構目にするけれど、地方によって貴重種になっているという。
 林縁部に咲き始めたマイズルソウを写していたおり偶然見つけた小屋の森のサプライズ。予期せず見せる新しい表情は森の大いなる魅力である。