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惜桜小屋日記

2008年5月21日(水)


 ジャガイモを土寄せし、サツマイモの苗床をつくり、ゴーヤとキュウリの手となる網を張った。1週間放っておくとけっこうな雑草が芽を出す。「身の影をも嫌う」というネギ間は、特に念入りに除いてやる。
 農道を挟んだ野菜畑で地元のWさんが「ヨウ やってるね」といった風に手をあげた。特別話はしなくてもなんとなく意思は通じている。やはり隣町から通い農家のTさんが「きれいに作っているね」と声を掛けてきた。
 残雪の南アルプス仙丈ケ岳が遠く高みに聳えている。揚げ雲雀さえずる野にカッコウが鳴き交わし、野辺を彩るヒレアザミやハルジオンが季節の端境期を告げている。自然も人模様も、どこまでものどかなみのわ菜園である。
 さて、春風に問う 明朝まさにとどまらざるべしと(白楽天 「送春」)
 今日は、もう二十四節気の小満、立夏はいつの間に過ぎている。