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惜桜小屋日記

2008年5月19日(月)


 珍しく早起きした。
低気圧のもたらすしっとり湿潤な空気が立ち込めている。
日の出に間がある早朝4時、薄明の小屋の森はもう眠りから覚めている。
どのくらいの種類なのか、どれくらいの数の小鳥が鳴いているいるのか、愛鳥家を自認しつつ、ものぐさを通してきた身には皆目分からない。
 ともかく森にいる小鳥たちが競うように歌い、それぞれが奏でる旋律が共鳴しあって、爽やかな朝の森の調べとなっている。
 4時30分を過ぎる頃、あれほど賑やかだったサエズリが、スーと潮が引くように細くなった。
 夜明けの雨池に、森一番の歌姫オオルリが姿を見せたのは、それからしばらくたってからである。。