オオイヌノフグリやヒメオドリコソウに混じり、絶滅危惧種になっているオキナグサが、近くの土手に咲いた。実生から育てた苗を数本分けてもらい、おととし野に放した内の1株だが、濃い紅紫色した魅力的な花が、早春の野辺に彩りを添えている。
昔はこの辺では田んぼの土手にいくらでもあったというけれど、今は自生するオキナグサは全くと言っていいほど見られない。
消えてしまったり、めっきり減ったキキョウ、オミナエシ、ホタルブクロ、フジバカマなど、30年代までごくありふれていた草花が、普通に見られる野辺を取り戻したいものである。