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惜桜小屋日記

2008年4月16日(水)


 オオイヌノフグリやヒメオドリコソウに混じり、絶滅危惧種になっているオキナグサが、近くの土手に咲いた。実生から育てた苗を数本分けてもらい、おととし野に放した内の1株だが、濃い紅紫色した魅力的な花が、早春の野辺に彩りを添えている。
 昔はこの辺では田んぼの土手にいくらでもあったというけれど、今は自生するオキナグサは全くと言っていいほど見られない。
 消えてしまったり、めっきり減ったキキョウ、オミナエシ、ホタルブクロ、フジバカマなど、30年代までごくありふれていた草花が、普通に見られる野辺を取り戻したいものである。