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惜桜小屋日記

2008年4月14日(月)


 春告げ鳥のウグイスを初めてカメラに収めた。いつもヤブをくぐって移動するので、目にするのさえ難しい。
 昼近く小屋の森の麓にさしかかると、激しい警声が聞こえてきた。
 キッチョッケ キッチョッケ キョキョキョキョキョと繰返す。
数メートル先のヤブの中を、あちこち移りながら鳴いている。今まで聞いたこともないほど激しく、ただならぬ気配である。
 5分ほど続き、一瞬、鳴き止んだ。
 次に聞こえたのは、いつもの正調節。
     ホホーホケキョ    ホホーホケキョ 
穏やかな春日和。世はこともなしの風情である。
 さて、あのノドも裂けよという警声は、なんだったのか。
 かたわらにフキノトウがいっぱい、春の日差しを浴びていた。