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惜桜小屋日記

2008年3月25日(火)


 ボーボー ゴロスケボー  ボーボー ゴロスケボー。
星空をバックに墨絵のようなシルエットを描く小屋の森林で、繁殖期を迎えたフクロウが、しきりに鳴いている。
 夕飯を終え、小屋の森の麓を通る山道を散歩するころ、あたりはもう闇につつまれていた。この森でフクロウを聞くのは久しぶりのこと。2年ぶりくらいになるかもしれない。
 懐中電灯を消し、しばらくその場で聞きほれた。
 里山ではタカやテンなどと共に、食物連鎖の上位にあるフクロウは、豊かな森林の象徴でもある。
 今年は巣をつくってくれたのか。このあたり巣になる樹洞を持つ大木が減って、フクロウには住宅難の厳しい現実が察せられる。
 

夕暮れ近い小屋の森。フクロウは夜になってから鳴きはじめる/別の日に写す。