雪が雨に変わる雨水(二十四節気の春の二番目)である。小屋の森林の山麓に広がる丘陵地はまだ深い雪景色だけれど、青い空に白い雲、降り注ぐ強い日差しはまぶしいほど光にあふれ、すぐそこまでやってきた春を予感させてくれる。
ロシアでは今ごろの季節を光の春というそうだ。
お昼を食べたあと冬晴れに誘われ、久々にスノーシューをつけて丘陵地を散策。雪原に残る動物たちの足跡を楽しんだ。
この雪では、冬を越せずに命を落とすシカもさぞ多かろう。
オオカミが絶滅したあと雪を唯一の天敵(?)とするシカは、近年の暖冬で増えすぎた。農作物や森林被害がひどい。
豪雪に加えて、あの手この手の狩猟圧が一層強くなる。しばらくはシカにとって受難の日々になるだろう。
自分でまいたタネだけれど、さあどうする。シカ殿。