小屋に続く山道は降り積もった落葉が見えるくらい雪は浅い。
森林を見回る狩人キツネの足跡もうっすら目立たない。
その足跡の脇に鳥の羽根がひとつ落ちていた。
長さ11センチ、地味な灰黒褐色。持ち帰って羽根図鑑を広げてみた。素人目にはツグミ、ハクセキレイ、カケスいろいろなものに見えて同定が難しいけれど、色合い、形、長さからヒヨドリの尾羽らしい!?。
傷んでもいないし、1枚だけ。付近に飛び散った血痕も見当たらないので、自然換羽したものか。
狩人キツネの足跡の脇の尾羽―意味ありげだけれど、どうやら事件性も隠されたドラマもないようである。