戻る

惜桜小屋日記

2008年1月6日(日)


 日の出にはまだ1時間余ある、小寒の朝6時30分、雲ひとつない東の空が茜色に染まった。先ほど出たばかりの新月直前の細い月(画面右より建物の上)が、払暁の清澄な寒気を鋭く切り裂いて、低くくっきり浮かんでいる。シルエットの中にある八ヶ岳と、その前に広がる家並みが、静かに目覚めの瞬間を伺って息づいている。
 今日は二十四節気の小寒(しょうかん)。2月4日の立春までの一ヶ月は、一年中で最も寒さ厳しい「寒の内」にあたる。
   
               ◇
 

※クリックすれば拡大
  します

 凍る雪原に顔をのぞかせるタンポポの冬姿。花びらを落とした綿毛のような冠毛が、放射熱で雪を溶かし、日差しを浴びている。
 こんなかわいい姿が、畑を結ぶ農道のあちこちで見られる
 小屋の森山麓の丘陵地で拾った、春を乞う冬景色の点景である。