冬晴れに誘われ、近くの里山に出かけた。
風もなく、穏やかな日和のせいか、雪景色の林を散策する人たちが結構いるのには驚いた。
子供は中高生くらいの6人家族がいた。兄弟で雪をぶつけ合って楽しそうだった。足は短いけれど敏捷そうな小型の犬がまとわりついてきた。後から来た若い飼い主に聞くと、ウサギの狩猟犬だという。
「最近は獲ったことはないですよ」と言って、犬にせかされながら雪道に歩を早め、たちまち姿が見えなくなった。
下って丘陵地帯でフキノトウを見つけた。陽だまりの土手にひとつだけ、まだ身を堅くしていた。
近くにオオイヌノフグリが一輪咲いていた。
年が明けるともう春を探したくなる。しかし寒さはまだこれからが本番、小寒は6日、大寒は21日である。