バッタの仲間が、駐車場脇に植えたエゴノキの鋭い小枝に突き刺さって、カラカラに乾燥していた。
モズの"はやにえ"である。
最近姿を見せないが、田圃に隣接したこの住宅地一帯をナワバリとする、あのモズの仕業に違いない。
肉食のモズは、カエルやバッタ、時にはトカゲなど食べるけれど、捕らえた獲物を小枝やトゲ、有刺鉄線に刺す習性がある。
食べ物を保存する、枝に固定して引き裂く、余った餌を刺す―等々、いろんな説があるけれど、実際のところはモズに聞いてみなければ分からない。
自然界にはこの手の不可解がごろごろしている。だから面白い。