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惜桜小屋日記

2007年10月20 日(土)


 冬越しのホウレンソウと、冬菜を蒔きに訪れたみのわ菜園。
 くっきり黒つちにつけられた足跡は、このあたりに点在する荒れた休耕地を格好の狩場とするキツネのもの。前足の跡をなぞるように後足を踏み出すので、きれいな一直線に伸びている。
 人々が寝静まったころ、尻尾をピンと後に伸ばし、鋭い嗅覚を働かせながら、トコトコと行く孤高のハンターの姿が彷彿される。
 背後の山すそ近く住宅団地が広がり、はるか南アルプス仙丈岳を臨む平野の一角、菜園の小さな物語。