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惜桜小屋日記

2007年10月7 日(日)


 澄んだ秋空に誘われ、久しぶりに高原へ足を延ばした。
里山より一足早く、モミジやヤマブドウの紅葉が始まっている。
 山道を覆うツルにからんで、ほのかに色づくマタタビの実に、つい食指が動いて、二、三個口に放り込んだ。少しの甘みとひりひりする刺激に、それなりの薬効?を感じとる。
 重い病の旅人がこの実を食べて「またたび」をした、という故事に背中を押され、勾配のきつい往復8Kmのトレッキングコースを何とか踏破したけれど、気がつけば足のふるえがとまらない。
 それにしても、あっけらかんとした青空を見上げれば、まだ秋の憂いはどこにもない。
 

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