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惜桜小屋日記

2007年9月25 日(火)


 会合の帰り、見上げた空に輝く 中秋の名月
アンドロメダもカシオペアも、月光に照らされ影が薄い
 月の満ち欠けが生活のサイクルとなっていたむかし。だんごやススキを飾って、酒宴をはり、月を眺めて楽しんだという。
 自然が神秘につつまれ、畏敬されていた良き時代のはなし。
いま月は科学の手により丸裸に近い。
夜空に浮かぶ、ただの光る物体(?)になろうとしている
―とまで言うのは、少し言いすぎだろうけれど、
 科学がいくら進んでも、しょせん人はみな、悠久の時の流れの、ほんの一瞬を生きる旅人。やがて土という自然に帰る宿命にある。
 ならばなら柳緑花紅―大自然の運行に溶け込むゆとりを持ちたい。