ノウサギもこんなふうに、一ヶ所に沢山の糞をするんだということを始めて知った。いつも森の中で見ているのは、一つか2つずつ散らばっている状態なので、ニホンジカの糞が色あせたのかなと思ったけれど、正真正銘ノウサギの糞である。
 まだ冬枯れのゴルフ場フェアウェイのスミで見つけた。
 ノウサギは食事をとる場所で糞をするというから、おいしい草ばかりのフェアウェイに糞がたくさんあるのも不思議はない。
 月夜の晩にこの広々した芝生で、運動会を楽しむノウサギたちの姿を想像したら、たわいない空想ごとと承知しながら、童心がくすぐられたようで、少しだけうれしい気分になった。
 身を潜めるか、三十六計逃げるにしかず―を生き残りの護身術とするノウサギは、逃げ足の速さが時速80キロにも達するというから、さぞやスピード感あふれるカケッコとなるに違いない!?。

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惜桜小屋日記

2007年3月10日(土)