久しぶりの小屋の森である。
 林道の日当たりの良い片半分は、地面が顔を出していたけれど、惜桜小屋をつつむ林はまだ雪景色の中。小屋入口のダンコウバイの葉芽花芽が、寒の戻りに身を堅くする姿は"春未だし"の感もある。
 麓(ふもと)の林道入口でミソサザイに出会った。
 枯れ枝の先にとまって、かぼそいが澄んだ声で鳴いていた。
何となく艶を増した羽を少しだけ広げ、尾を直角に立てて歌うラブソングの稽古姿(?)、こちらは"春近し"を告げる森の点景である。
 

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惜桜小屋日記

2007年2月25日(日)


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