戻る

 緑の葉陰に黄色く熟したモミジイチゴ。細くしなやかな枝に、たわわに実ったつぶつぶが、昨夜の雨に濡れ、光っている。
 その林道沿線に森を持つ、いくつかの地域が共同で行った草刈り作業。道沿いに群落をつくったモミジイチゴが、刈払い機の轟音とともに容赦なく地面に横たわる。
 「う〜ん、もったいない」と思っても、ひとりだけ手を休め、それを採って集めるなどできるはずもなし。アアッ、ウウと言葉にならない嘆声を漏らすのみ!?。

 みなが小休止の間に、頬張れるだけ頬張って、山の恵みを、腹いっぱい満喫―。

惜桜小屋日記

2006年7月1日(土)