澄んだ青空が広がり、惜桜小屋のデッキから山あいに、ワカサギ船を浮かべた諏訪湖が、指呼の間に見えます。日差しは暖かですが、さすがに空気は初冬の厳しさを含んでいます。
ことし最後の山の幸を収穫しました。
ほだ木のナメタケは、落葉松の落ち葉をかむったまま、かたく凍っているのを、ホダ木からはがすようにとりました。
そこそこの量です。ほかにもまだ豆粒くらい小さなのがぞくぞく生えていますが、この寒さではもう成長は無理でしょう。
二十年近く小屋の森を訪れ、この時期までキノコが採れたのは、今年がはじめてです。温暖化とやらと関係があるのでしょうか。
ヤマブドウの仲間のサンカクヅルは、初冬の寒気にさらされて地面に落ちたり、途中でジシャの枝にひっかかった房を拾い集めたら、ほどほどの量になりました。
一粒を口に含むと、さすが熟しきって酸味が抑えられ、甘味だけが口に広がりました。おいしい果実酒になりそうです。