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 澄んだ青空が広がり、惜桜小屋のデッキから山あいに、ワカサギ船を浮かべた諏訪湖が、指呼の間に見えます。日差しは暖かですが、さすがに空気は初冬の厳しさを含んでいます。
 ことし最後の山の幸を収穫しました。
 ほだ木のナメタケは、落葉松の落ち葉をかむったまま、かたく凍っているのを、ホダ木からはがすようにとりました。
 そこそこの量です。ほかにもまだ豆粒くらい小さなのがぞくぞく生えていますが、この寒さではもう成長は無理でしょう。
 二十年近く小屋の森を訪れ、この時期までキノコが採れたのは、今年がはじめてです。温暖化とやらと関係があるのでしょうか。
 ヤマブドウの仲間のサンカクヅルは、初冬の寒気にさらされて地面に落ちたり、途中でジシャの枝にひっかかった房を拾い集めたら、ほどほどの量になりました。
 一粒を口に含むと、さすが熟しきって酸味が抑えられ、甘味だけが口に広がりました。おいしい果実酒になりそうです。

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惜桜小屋日記

2005年11月18日(金)