まさに、昨日は今日に非ず。戸惑うほどに性急な季節の移ろい。
 日中の日差しに夏の余熱を感じることはあっても、朝晩の冷え込みはもう涼しさを通り越して寒いほどです。
 しかし、この季節の野辺は、一年のうちで最も彩り豊かです。
 まず目につくのは、秋の七草のワレモコウにハギ、ススキ。それに秋の野の定番といえばノコンギク、ユウガギクなど野菊の仲間。
 アザミ、ツリガネニンジン、ツリフネソウも個性ある美しい花を咲かせています。きらわれもののヒメジョオンも、群れてさえいなければ、立派な野の花です。
 こうした、いろんな花々が咲き競う野原が、時代の波に押され、ぎりぎりしめつけられるように減ってゆくのが残念です。
 これからの子供たちの、ふるさと原風景とは、いったいどんなものになるのだろうと、ふと想います。
 

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惜桜小屋日記

2005年9月27日(火)


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