庭先の自然薯(じねんじょ=ヤマノイモ)の棚に、ネットを張った女郎蜘蛛(じょろうぐも)のメスは、体長が3センチ近いうえ、緑青色と黄色の縞模様とオレンジの帯も鮮やかな女王然とした風格。オーラを放つその存在感は、人権とか生存権を主張?するほどの迫力があり、竹ボウキでたたき落とすなど、とてもできない相談です。
 ネットを横から覗くと、四層の複雑な立体構造。女王の陣取る内側のネットは、きれいな同心円を描くうえ黄金色に輝いているのに、ほかの三枚は不定形の上なんとなく汚れた感じです。
 女王を中心に、造形美さえ感じさせる獲物の残骸を浮かべた光景【写真左】は、遥かなる女郎蜘蛛の宇宙を謳う、ポエムの世界です。
 

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惜桜小屋日記

2005年9月25日(日)


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