天下分け目の衆院選に、年金生活者の願いを込めた、清き一票を投じて家に戻ったら、地元の千鹿頭神社氏子総代のHさんが「神社の宝物を確認にゆくのでつきあってくれ」とのこと。
千鹿頭神社は地域の産土様にすぎないけれど、縁(ゆかり)の深い諏訪藩家老の千野頼房から寄贈された、備前長船忠光の名刀や甲冑(諏訪市博物館収蔵)など貴重な宝物もあるので、そのほかの扁額などとともにすべての宝物を、記録写真に残すことになったものです。
作業を終え、やはり氏子総代でプロ写真師のK氏と三人で、惜桜小屋を訪れたのですが、ふと目に留まったのがツユクサでした。
夏の初めから野原でごく普通に見られ、露を含んだような印象からツユクサの名があります。白い小さな花弁の後ろに、青紫色した大きな二枚の花弁がついた愛嬌のある形ですが、なぜか私にはそこはかとなく懐かしさを感じさせる花です。