真夏の似合う野草といえば、このオオマツヨイグサ、ヒルガオ、ノカンゾウです。いずれもつゆの盛りには咲き始めますが、真夏の草いきれの野に咲く姿が印象的です。
 夕方になって、ふわっと花を開くオオマツヨイグサのおおらかな立ち姿は、このうえもない詩情があります。太宰治の「富士には月見草がよく似合う」、竹久夢二の「宵待草」の、月見草、宵待草は、このオオマツヨイグサもしくはメマツヨイグサのことだといいます。
 濃い緑の雑草がおい茂る中に、あけぼの色のかれんな花を開くヒルガオは、ノカンゾウとともにそこはかとなく郷愁を誘う野の花です。

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惜桜小屋日記

2005年7月19日(火)


【写真上】オオマツヨイグサ(サムネイルはメマツヨイグサ=クリックすれば拡大)。夕方開き翌日の午前中くらいまで咲いています【中】ヒルガオ【下】ノカンゾウ。朝開いて夕方閉じる一日花です