今朝、近くのYさん宅にかけられていたスズメの巣から、三羽のヒナが無事に巣立ちました。巣立ったばかりのヒナは、すぐそばのオオデマリの枝にひとまず落ち着いて、ジュル、ジュルと甘えた声で、両親にエサをねだっています。
巣は、軒下の雨除けを支える、U字鉄骨の中。背伸びすれば届く高さだし、玄関脇で人目にもつき易く、黄色いクチバシを大きく開けた頭がいつも丸見え。巣をつくる隙間もない、プレハブ建築が増えたために、慢性的な"住宅難"に陥っているとはいっても「警戒心の無さはツバメ並み」と、だれしもがいぶかる場所でした。
スズメは人里に住みながら、人に対しては神経質なまでに警戒心の強い野鳥ですが、「窮鳥懐に入れば―」の格言を知ってか知らずか、心優しいYさん家族のふところに飛び込んで、子育てしたようなのです。
それに雨除けの下には犬をつないであるので、この辺りに住み着いているノラネコも、手が出せないのを先刻承知!?。
巣立ったとはいえ、尾羽が十分はえそろっていないヒナもいて、本当のひとり立ちまでには、少し時間が必要なようです。
それにしても、写真に撮ろうと近づいても、親鳥の警戒はほんの形式程度、ヒナに至っては全く無関心。昔のように巣を壊すいたずらっ子もいないし、空気銃で狙われることもない。DNAに刷り込まれた、人に対する警戒心は、次第に薄められつつある!?かのようです。
惜桜小屋日記
2005年6月26日(日)
育った巣とは目と鼻の先にあるオオデマリの葉陰にひとまず落ち着いたスズメのヒナ。左のヒナの尻尾近くの羽が生えそろっていないのが心配です。
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