夕べの小雨が露となって、しっとりした森の表情です。
 のんびりエゾハルゼミが鳴き、クロツグミとキビタキがいつもの場所で、時折りは森を渡り歩きながら、元気にさえずっています。今日はカケスがやけに騒々しいけれど、森に事件でもあったのでしょうか!?
 ミズキとサワフタギの白い花と若葉のコントラストがきれいです。
 山みちを歩いて、なにげに脇の林に足を踏み入れたら、木陰にひっそりササバギンランが咲いていました。その十数メートル先で、ピューと鋭くニホンジカが鳴いて、しだいに遠のいてゆきました。
 農作物を荒らすため、害獣の烙印を押されたニホンジカは、昨年この小屋の森だけで15頭も捕獲され「しばらく鹿も警戒して寄り付かないだろう」と、ささやかれていただけに、ひとまず安心です。
 小屋の雨だれを溜めた雨池がひと時、水浴客で大賑わい。まずヒヨドリが"カラスの行水"を済ませて飛び去ったあと、ヤマガラ夫婦、エナガの群れ、ヒガラの独り者、メジロ夫婦と次々やってきて、バシャバシャ音を上げてひと浴びし、森に帰ってゆきました。
 ふもとの土手には、雨が似合うアヤメやウツギが咲き始めました。梅雨前線がじりじりと北上を始めています。

 

戻る

惜桜小屋日記

2005年6月4日(土)


青空と日差しをひとりじめしたミズキの樹冠風景。下左からササバギンラン、ウツギ、アヤメ。