広々した田園地帯にみのわ菜園はあります。
 キャベツの青葉にキラキラ光る朝露。あちこち空から降ってくる、揚げヒバリのサエズリ。カッコウがのどかに鳴いています。
 ケン、ケーンと高らかな縄張り宣言は、畑地に点在するブッシュで子育てしているキジの日課です。燕尾服に威儀を正したツバメがスイーッと手の届きそうな空を横切りました。
 おだやかな初夏の里山の朝―。
 まさに世はこともナシ。
 なにやら外国の詩に出てくるような情景!?。
 「気持ちがいい朝ですね」
 「今朝その道路をキジの親子が仲良く横切っていったのを見たよ。きっと、その休耕地で繁殖したんずらね」
 孫を抱いて散歩していた、菜園の貸主であるОさんの奥さんが指差したのは、我が菜園に隣接した200坪ほどの荒地です。
 今年になってから、菜園の作業は朝ごはん前の早朝二時間と決めています。気持ちが良いし、日中が自由に使えます。
 今朝、初めての収穫がありました。
二十日大根と、おろぬいた大根葉です。
 久しぶりのおしめりでどの野菜も生き生きしています。ただジャガイモの遅れが気がかりですが「なに収穫期が遅くなるだけ。大丈夫」とのベテラン農家のご託宣をもらって、ホッとしているところです。
 
 

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惜桜小屋日記

2005年6月1日(水)