この季節、野みちを歩いて目につく花といえば、野菊と見まがうこのハルジオンです。写真は我が家の駐車場の土手で写しましたが、右下に顔をのぞかせている葉は秋の七草のフジバカマ。先日、ビーバーで雑草を刈り取る際、この一角だけ残しておいたものです。
 今は雑草化していても、大正時代に園芸植物として外国から持ち込まれたというだけあって、よく見れば濁りのない黄色と淡い紅紫色が実にきれい。観賞用としても十分通用しそうです。
 それに名づけ親がかの有名な植物学者・牧野富太郎、さらに春紫苑の漢字をあてるといえば、認知された花といってもよいでしょう。
 かの悪名高いヒメジョオンにも似ていますが、ハルジオンは花に淡い紅紫色がついているほか、折ってみると茎が中空で、つぼみのうちはおじぎしているので、すぐに見分けがつきます。繁殖力の強い帰化植物としてヒメジョオン同様に駆除の対象になっています。
 それにしても母国では観賞用とされていたのに、ここでは嫌われ者の烙印。所変われば品変わるということでしょうか。
 
 

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惜桜小屋日記

2005年5月31日(火)


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