今年は四月末から小屋の森に飛来している夏鳥のツツドリ。遠くでポンポンポンポンと鳴いている声はのどかだけれど、こんなに近くで鳴くと雑音?が聞こえて、また印象が違います。
 ゴッゴッゴッ ポンポンポンポン グッグッグッ。
 ゴッゴッゴッの前奏、鳴いたあとのグッグッグッは雑音意外の何ものでもありません。デッキから10数メートルしか離れていないカラマツの梢近く、枝の陰で姿ははっきりしないけれど、しきりに鳴いています。遠くに飛び去ってもすぐに戻って鳴く様子は、なにか切羽詰った印象もあります。
 ツツドリはカッコウ、ホトトギス、ジュウイチと共に、他の鳥の巣に卵を産みつけ、子育てを任せる托卵鳥。托卵する先はセンダイムシクイ、メジロなどです。小屋の近くにこれらの巣があって、托卵する機会をねらっているのでしょうか。

 小屋の森にイカリソウが一輪咲いています。ミツバアケビはミズキにからんで花をつけました。小屋の前の枯れ木にとまる夏のムギワラトンボ(シオカラトンボのメス)は初認です。

 春帰り 日また暮る
 春風に問う 
 明朝 まさに とどまらざるべし(白楽天 送春)。
 
 今年も、もう春を送るころとなったようです。

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惜桜小屋日記

2005年5月9日(月)


左上は枝の陰で見えにくいですがツツドリ。右上はイカリソウ。下左はムギワラトンボ、同右はミツバアケビ。クリックすれば拡大します