惜桜小屋日記
2004年12月22日(水)
惜桜小屋に注連飾りをかざった。
ホームページを立ち上げた昨年暮れ、最初の「惜桜小屋日記」は、やはり注連飾りだった。
一年の歳月など、過ぎてみれば実に早い。
とはいえ「歳月人を待たず」「光陰矢の如し」などと格言を引いてジタバタする年でもない。諦観でも解悟でもなく、森に流れる"時"をそのまま素直に受け入れるしかない。
葉を落としすっかり明るくなった森に、かん高くヒヨドリが鳴いて去った。クチュクチュつぶやくような声はエナガだろうか。
暮れも押し詰まってきたけれど、雪のない森はまだ晩秋のたたずまいを引きずっている。
それにしても、年が改まる―ということに、以前はもっと思い入れがあったのにと、ふと思った。