諏訪湖西山の森は、日ごと秋が深まっている。
雑木の落ち着いた紅葉に彩られた森に、ひときわ鮮やかなのが、壇香梅(だんこうばい)の黄葉である。芽吹きに先がけ早春の森に咲く黄色い花もきれいだけれど、透き通るような秋の黄葉も素晴らしい。
春、桜は花にあらわれる、という文学的表現を借りるならば
秋、壇香梅は黄葉にあらわれる。
この季節、森のどこからでも、それと知れる華やぎがある。
よく見ると、もう葉芽花芽が随分ふくらんでいる。
自然界は常に用意周到である。
気温14℃。風なく穏やか。
小屋前のウバユリの実を休息場所としていた蜻蛉も、しばらく前から姿がない。
森に埋けたほだ木のヒラタケ、シイタケ、ナメコがまだできている。
今日もビクに半分ほど収穫したけれど、ボツボツ終わりに近い。
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二日もほっとけば降りしきる落ち葉に埋まってしまいそう
惜桜小屋日記
2004年11月3日(水)