小屋前広場のウバユリの実のてっぺんにとまった蜻蛉。
近づくと羽根をピクッと上げて、すぐにも飛び立つそぶり
危険がないと知ると、その羽根をまたカクッと下げて、何事もなかったかのよう。
そういえば、 川柳にこんなのが
 とんぼうは飛びそうにしてよしにする
この蜻蛉だけの 横着でも、からかうしぐさでもなかった
視野のすみに入れながら、新聞を広げる
イラクもない、オリンピックもない
喧騒の下界とは別の時が、ゆっくりゆっくり流れる。
"真夏"の日差しがじりじり降り注ぐ小屋の森の昼下がり。
今日も残暑が厳しい。
スローライフ、スローライフとエゾゼミが鳴いている

惜桜小屋日記

2004年8月13日(金)


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