朝、曇り空のフランクフルトを電車で発つ。電車は1時間位でライン川左岸に沿って走る。2時間ほどのザンクトゴアールで電車を降りる。町のカフェでお茶を飲んだ後、お昼過ぎの船に乗る。対岸のザンクトゴアールハウゼンの背後にはお城がそびえている。
乗客もまばらな船のレストランで白ビールを飲みながら、川の両岸に展開する景色を楽しむ。やがてローレライの岩を通る。中学校でならった懐かしいハイネの詩による「なじかわ知らねど、・・・」のローレライの歌が船内に流れる。景色の説明は、ドイツ語・英語・日本語の三つでいかに多くの日本人がこの川を訪れているかが分かる。
お昼にシュニッツェルを注文する。ドイツ風トンカツでビールによく合う。アスマンスハウゼンの町はブドウ畑を背景に教会の尖塔が美しい。
2時間半位で左岸にビンゲンの町が見える。対岸のリューデスハイムが船の終着である。今日はこの町に一泊する。