2003.7.20 @京都吉田山
吉田山山頂で開かれている『茂展』という
若手芸術家さんたちの展覧会へ行きました。
写真を取らせていただいたみなさん
ご協力ありがとうございました。
吉田山の山へ入る道に置かれている
こんな看板が目印。
森を歩く、歩く。
雨上がり
こもれびがあちらこちらに。
頂上の茂庵という茶苑はカフェになっていて
冷たい飲み物とおひるごはんなどがある。
そのまわりに展示しているお店を
いくつかまわりました。
これらの絵を描く遠山さんという作家さんは
青空の絵を描いていて
その横で子どもたちも絵を描いています。
その兄妹の、お兄ちゃんは小学五年生。
この作家さんのファンなのだということで
春の茂展にも遊びにきたのだそうです。
妹も一緒に
こんなふうな青空を描いていて、真剣。
ちなみにこのクワガタは、本物。
そしてこの絵は現在、私の部屋の窓辺にあります。
なごみます。
とても素敵な帽子。
ROOTSというお店です。
ボタンがかわいい。
写真の店長さんがなんでもつくっているお店です。
繊細でかわいいものばかり。
かばんやTシャツなどもあり。
こちらはYuki Hiroさんの絵と写真。
ほんわかとしたポストカードを買う。
お話をすると農学部の学生さんということで
「じっくりと自然を見てみたかったから、農学部にしたの」
と、なんとも素敵な生き方。
子どものころに田舎のおばあちゃんの家で遊んだ思い出を
たくさん話してくれました。
農業をしているおばあちゃんが
こもれびの中でやわらかく笑っています。
私も農業に興味があるので
いろいろ話せて楽しかったのです。
ありがとうございました。
そして、森の中から聞こえる太鼓のリズム。
モラトリアム楽団です。
踊ったり、たまに歌います。
太鼓やら木琴やらマラカスに合わせて
『発声担当』のお兄さんが「サンバ!ルンバ!」
みたいなことを言っているのですが
踊りはサンバでもルンバでもないところが
おもしろくて。しばらくみてました。
たまに通路に人が通るので踊りつつよけます。
それなりに気を使っているところがこれまた。
私も木琴をたたかせてもらいました。
そして「クジラの歌」を聞きました。
その勢いに惹かれて座って聴いているカップルも。
わけわかんないのですが、どこか街で見かけたら
そのパワーを感じてみてください。
それから、また歩くと木々の間から
ちりりんちりりん
という音が聞こえました。
「風鈴屋すず」さんです。
かたちも色も違うたくさんの風鈴が吊り下げられて
それぞれ違う音色で揺れていました。
光を反射して、まるでしゃぼん玉。
作家さんも、しゃぼん玉が大好きなのだそうです。
ひとつひとつ、音を鳴らして選ぶ人も。
夕焼けにとてもよく映えます。
縁側にこの風鈴があったら
それだけで幸せになりそうな予感です。
青空色も。
この風鈴のお店で
さっき絵を描いていた兄妹に会いました。
カバンの中から自分の描いたまんがを出して
たくさん見せてくれました。
「漫画家になるのが夢」と言うお兄ちゃんに
「私もやで!」と高らかに声をあげる妹。子どもの関西弁はかわいい。
二人の描いた絵は高く澄みわたる青空で
たぶん、夢というものは叶うのだと
そんなふうに思ったのです。
全部まわれなかったのですがこのほかに、
猫の写真や詩の朗読や焼き物やあかりなどもありました。
浴衣で歩いている女の子たちがかわいかった。
ひだまりの中の茂展。
ここにも「好きなものは好き!」と
自分を表現している人たちがいました。
それに触れることでまた私は
自分の好きなものや夢を大切にしよう。
そんな気持ちになれたのでした。
遠くに広がる街と、高く澄んだ空を見上げながら
にこにこして、山を下りる。
ひだまりの中から見上げた青空を
あの子たちが忘れなければ
きっと、夢は叶うのだと
そう思いました。
