・同行 Kさん
・行程 850高千穂河原-1100高千穂山頂-1200高千穂河原
1月25〜27日春を先取りして鹿児島旅行。写真は25日池田湖畔から満開の菜の花と開門岳。指宿で砂蒸しを楽しんで、その日の宿は菜の花館。おいしい料理と手作り露天風呂、オーナーさんも楽しいご夫婦でした。翌26日は開門岳登山の予定が無情の雨。知覧で武家屋敷を観光した後、鹿児島市内を経由して霧島温泉へ。

27日は快晴。高千穂河原に車を置いて山頂を目指す。樹林帯を抜けると強風の岩場を直登。標高1300m付近から積もった雪が残る。御鉢の縁に達すると高千穂峰の端正な山頂が顔をのぞかせる。深田久弥の百名山にも霧島山が登場する。百名山を目指す人は霧島山系の最高峰韓国岳(1700m)に登ることが多いようだが、深田久弥がその山容や歴史的意義を称えているのは高千穂峰である。
山頂につく頃にガスが立ち込めて視界を遮った。気温は−3℃。天孫降臨伝説でニニギノミコトが差したという「天の逆鉾」があったが、写真ではフレームを外れてしまった。坂本竜馬とお龍さんも新婚旅行で登ったが、進歩的で神を信じない竜馬は逆鉾を抜いてみたと伝えられる。しばらく晴れ間を待ったがやむなく下山。

積雪強風の中を慎重に下る。再び視界が開け、錦江湾から桜島まで見渡せる。天孫降臨伝説もなにか真実味を感じさせる眺めだ。午後の便で鹿児島を離れるため急ぎ下山。鹿児島空港の出発ロビーから霧島の山並みが見えた。午前中その山頂で風に吹かれていたことが信じられないのどかな日和だった。