森のロマン・古代から未来に
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御柱祭(おんばしら)は信州諏訪地方の人々が古代から七年に一度、熱く燃える諏訪大社のお祭りです。寅と申の年、七年目毎に行われる諏訪大社に伝わる神事で正式には諏訪大社式年造営御柱大祭という諏訪大社氏子のお祭りです。諏訪大社は上社と下社に分かれ、またそれぞれは上社が本宮(諏訪)と前宮(茅野)に、下社が秋宮(下諏訪)と春宮(下諏訪)とに分かれております。
祭りは山に入り御柱となるモミの巨木を見立て、切り出し、山から坂を下り里へ、さらにお宮まで曳き、社殿の四隅に建てるものです。四ヶ所のお宮に四本の御柱、十六本の森の巨木が山から里に降りて神となります。


ここからは平成28年、上社の御柱祭のお話しです。
上社の木遣り唄に「御小屋(おこや)の山のモミの木は里に降りて神となる」とありますが昭和34年の伊勢湾台風による倒木被害で、上社の御柱用材を調達してきた茅野市の御小屋山の社有林には、御柱に適したモミの巨木が不足しており、今回は辰野町横川国有林で御柱用材を伐採(平成27年秋)しております。



山出し祭(平成28年4月2・3・4日)
残雪の八ヶ岳山麓の綱置場(ユースホステルより車で15分の八ヶ岳農業実践大学校近く)から始まり、御柱街道の難所、穴山の大曲を経て子(寝)之神(ねのかみ)付近で日没を迎え御柱は一泊いたします。3・4日には木落し坂と呼ばれる急な崖から一気に引き落とす木落し、身を切るような冷たい雪解け水を集めた宮川での川越しを経て里の御柱屋敷(安国寺近く)に揃えられ山出し祭は終わります。
里曳き祭(平成28年5月3・4・5日)
1ヶ月間休められていた御柱は、緑の風薫る5月3日に御柱屋敷を出発して前宮・本宮へと向かいます。道中には騎馬行列・長持ち・花笠踊りなどが繰り出し、終日にぎわいます。御柱が前宮と本宮に曳きつけられ氏子を乗せたまま建御柱(たておんばしら)が行われ、御柱が建つと二ヶ月に渡る御柱祭もいよいよ終了です。
 ◆ 下社の山出し祭は4月8・9・10日。里曳き祭は5月14・15・16日に行われます。
七年に一度の森のお祭り、おんばしらは集まった沢山の人々と協力して森の大木を山から里へと曳いてきます。ぜひみんなで御柱をひいてみましょう。私たちのDNAに組み込まれたなつかしい森のロマンが甦るまつりです。
未来のために、森を育みましょう。
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八ヶ岳登山、蓼科高原の自然と遊ぶ旅の宿/蓼科クライネユースホステル
長野県茅野市北山5890  TEL.0266-77-2077  更新日:2015-11-30